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第6回バトルブレイク公認大会

 早いもので、バトルブレイクの大会も今回で第6回です。
 常連で参加してくださる方、時々参加して下さる方、初めて参加して下さる方など、毎回顔ぶれが違う為、様々なデッキが台頭し、それらのプレイングも異なり、楽しくも目の話せない対戦がおおいです。

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 第2弾が発売されてから、高レベルユニットが台頭し、制限時間の関係から一時期城砕デッキこそが勝利への近道という理論もあったのですが、時間無制限の勝負となると、やはり殲滅型デッキも復権しはじめ、対戦相手のデッキやプレイング、またはバトルの最中の流れの中で戦い方を自由に変化させる事のできるハイブリッド型デッキの方が勝率を高める事が出来るようです。

 ただ、殲滅戦になった場合は、どうしてもある程度の時間が必要となり、かなりなれているプレイヤー同士でも、だいたい40分から50分の試合時間をみる必要があります。
 それを計算にいれると、とにかく早く勝負を決めなければそもそも決勝リーグにあがれないプレミア大会では、残念ながらおのずと戦い方をかえざるえないのもまた、実情だと思います。
 こればっかりは大会規模の違いから、ある程度やむ得ないと思います。

 逆に言えば、大会のレギュレーションにマッチングしたデッキを作り上げてゆく事が出来るかどうかも、プレイヤーの腕しだいなわけですから、その部分も含めてバトルブレイクを楽しめば良い事ではないでしょうか。

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 さて、この日の決勝戦では、やはり雰囲気をだしたかったので、あのバトルブレイク専用対戦台を使用し、この台については、決勝戦以外では使わないで大会を進めました。

 つまり、決勝に勝ちあがった二人のみが、その対戦台を使用する事ができ、これはこれでなかなか盛り上がる事ができました。

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 決勝戦に勝ちあがってきたsai氏とI氏の二人はなんとほとんどそっくりのショットガンスタイルのハイブリッドデッキで、10体のデッキ内容において、1体のみが違うものとなり、まさに勝敗はユニット性能ではなく、純粋にプレイングテクニックと、ダイス運によって決まるミラーマッチとなりました。

 お互いに自分のデッキと対戦しているようなものなので、その手の内や弱点はある意味知り尽くしています。
 
 選択される一手も、限りなく鏡写しとなりますが、先の展開を読みつつ、自分の損害を計算にいれ、すこしづつでも相手のリソースを浪費させようと、両者様々な迷彩をはりつつ手をさしてゆきます。

 先攻をとったのはI氏で、バトルブレイクのシステムの性格上、先攻が圧倒的に有利とされていますが、ユニットの配置と出撃タイミングをすこしだけずらし、城コインを1枚だけブレイクしてもらう事でコインリソースをかせぐ作戦をとったsai氏は、後攻の不利を早い段階でうちけし、互角の状態へともってゆきます。

 バトルブレイクでのミラーマッチは、完全にチェスの様相となってくる為、自軍の被害を無しにして相手のユニットだけを討ち取る事は限りなく不可能になってしまいます。
 また、余程都合よく相手がミスしてくれない限り、コインリソースにおいて二倍の利益を得る事も難しく、自然と、自分の2コイン分を犠牲にして、相手3コインを失わせるような小さな小さなリソースを積み上げる、緊張感のある戦いにならざる得ません。

 コイン循環とユニット展開を重視した戦い方をされた場合、かなり決定的なチャンスをものに出来たならともかく、中途半端なキャッスルブレイクは、相手が得をするケースが多く、一気に城攻めという選択肢もとりずらくなってしまうものです。

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 お互いがお互いの良手を封じ、可能な限り悪手を引き出そうとしましたが、決勝戦ともなると、相手もなかなかひっかかってくれるものではありません。
 それでも、I氏とsai氏のデッキの唯一の相違点であるホシクジラ(I氏は2体入れ、sai氏は1体で、その枠にリヴァイアサンが入っていました)を有効活用する事で、わずかながら途中でアドバンテージを稼ぎ、最後はsai氏の不死フェニックス(残コイン3枚)と、I氏のラッキードラゴン(残コイン5枚)との一騎打ちとなりました。
 不死フェニックスはまだ復活の権利を残している為、実質的な耐久力は互角ですが、2ダメと3ダメという致命的な違いがあり、さらに城コインの残りが、sai氏が3枚なのに対し、I氏が4枚という状況だったのです。

 千日手のルールの関係上、そのまま千日手となれば、I氏の優勝が確定してしまい、sai氏としてはI氏の城を1枚ブレイクしつつ、ラツキードラゴンをプレイクしなければならなくなっていたわけです。

 一騎打ちでは互いに有利な位置をとるにも当然限界があり、sai氏がまずはキャッスルブレイクに動き、I氏のラッキードラゴンが見事に狙いうって、不死フェニックスがブレイクされます。
 そして復活の能力でよみがえった時に、sai氏は思わず自分の城の横に復活してしまいます。
 これは本当に小さな差ではありますが、移動力にまさる不死フェニックスを使用するなら、e-7がベストな選択肢で、なぜなら、自分の不死フェニックスはわざわざb-1の位置でキャッスルブレイクした為、それをプレイクする為に、I氏のラッキードラゴンはb-2に移動さぜるえなかったのです。

 結果として、ラッキードラゴンに攻撃される事なく3マス移動する事が困難になり、正面からラッキードラゴンと殴りあわざる得ない得ない状況となりました。

 まず、移動力をいかしてsai氏の不死フェニックスが先制攻撃をしかけ、なんとここで絶対成功!
 3ダメージをあえます。
 そして、返しのI氏の攻撃が成功すれば、3ダメージ確定で優勝だったのですが、なんとここで痛恨の自動失敗!
 手番がsai氏にうつり、驚くべき事にもういちど絶対成功の出目を出して、見事ラッキードラゴンを沈めて優勝を決めました。
 
 まるで漫画のような展開に、ギャラリー含めて大盛り上がりでした(笑)。

 デッキ構築、プレイングテクニック、そして運すら味方につけなければバトルブレイクでは勝てない良い例でしょう。
 一見最後の瞬間が運ゲーに見えますが、いえいえとんでもない、その状態にもっていけなれば、そもそも運がどうこうという話になれない訳ですから。


 では、今回の優勝デッキの紹介です。
 クァールタッチエイリアンのショットガンスタイルのデッキで、ハイブリッド型といえます。

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・カレルレン(シークレット)
・不死フェニックス×2
・ラッキードラゴン
・ホシクジラ
・リヴァイアサン
・甲蟲王×2
・ケルベロス
・フタゴトカゲ

 対戦相手の甲蟲王による奇襲や、アビリティDEX、またはワンオブナインの速攻対策でケルベロス、フタゴトカゲが入っており、基本的には一枚目の城コインはプレイクされる事を想定したデッキ構築になっています。
 
 二枚目の城コインについては死守する必要がある為、リヴァイアサンが採用され、攻めに転じる布石であるとともに、城砕型デッキに対しては、終盤、まさに自軍の城の番人として利用できる甲蟲王が2枚、生存率強化のためのホシクジラが1体といったラインナップです。

 そして、なんとも目をひくのが6レベル域4体といった形で、カレルレンを除けば、いずれも自分の意思でチャージコインを待機コインに戻せる能力をもっており、特に不死フェニックスについては、殲滅戦においてはその生存率の高さから十分な打点となり、相手もこちらのユニットを倒しにくるので、2体いても邪魔にならず、逆に相手が城砕型デッキであれば、こちらが使用できるユニットは、どんなにコイン循環を生かしても6体そこそこで、3体くらいは盤上にでれずに勝敗はつくわけですから、その出れない3体の中の1体だと考えれば、結局腐る事がないという割り切り方です。

 想定されるデッキタイプに対する戦略を十分に用意しつつ、コイン循環を良好に維持できるクァールの頭1つあきらかに飛びぬけた能力を生かして、柔軟に戦術を変える事ができる非常に優秀なデッキではないでしょうか。

 あえて難をあげるとすれば、城砕型デッキに対するそなえはあるものの、かなり思い切ったコイン循環プレイが要求される構成になっており、そうとうプレイングスキルが要求されてしまう部分でしょう。
 長丁場のトーナメントでは、その手の不利は「疲労」という見えないリソースを背負ってしまう為、終盤に集中力がきれてプレイミスを連発してしまう可能性があります。
 実際、この手のショットガンスタイルのデッキは、プレイヤーの体調によって勝率が大きく変動する事が良くみうけられ、扱いの難しいじゃじゃ馬タイプのデッキでもあるようです。

 さて、今回も大いにもりあがったバトルブレイクの公認大会でした。

 次回はちょっと間があいて、8月14日(日曜日)に、本町プラザ会場にて開催させて頂きます(8月7日予定の大会は、諸事情によって8月21日に変更となりますので、よろしくお願い致します)。
 バトルブレイクは見ているだけでもかなり面白いゲームです。
 ご友人等お誘いあわせの上、ぜひ、みなさん参加して下さい。
by Coeurlcall | 2011-07-31 19:25 | 感想や回想
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